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栗橋済生会病院 加須市へ移転! 現地「存置」求めて要望活動を
済生会栗橋病院と加須市で覚書を締結
済生会栗橋病院の「急性期部門」加須市へ移転
4月15日久喜市議会で全員協議会が開かれ「済生会栗橋病院の一部を加須市に移転する」との報告がありました。
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部埼玉県済生会栗橋病院
正面「済生会栗橋病院」の看板がある建物が平成元年に建設された本館です。
この間の経過報告
3月23日に済生会栗橋病院の遠藤病院長から市長に面談の申し入れがあり30分間面談。その際には、「3月17日に加須市で加須市議会全員協議会が開催され、済生会病栗橋病院が加須市へ移転するとの覚書を締結した」との報告がなされた。
市長は詳細を確認する必要から4月6日に遠藤病院長と2回目の会談をし、以下のような内容が報告されました。
加須市と済生会病院の「覚書」の内容は
加須市からは、一部機能移転の要望書が、本年1月8日付で出され3月15日付で「覚書」を締結した。その内容は
①高度急性期に対応する医療機能を加須市に移転する。
②加須市が建設候補地を確保し、加須市から支援内容を提示する。
③済生会病院は、移転計画書を作成し加須市に提示する。
④移転が著しく困難であることが明らかな場合は覚書を解除できる。というものです。
何故「移転」の話が生まれたのか
済生会栗橋病院の本館は、平成元年の建築で約30年が経過し老朽化による建替え等を考慮する時期に来ていた。そのことが起因している。また、国の地域ケア構想や埼玉県の二次救急医療圏などを踏まえて、地域医療のニーズを把握し、済生会栗橋病院に何ができるかについて、今後模索検討していきたいとのこと。
一部移転の機能は、そして何が残るのか
病院の何が移転し、何が残るのかとの問には「移転する機能は、高度急性期医療で、外来機能は残し、回復期やリハビリ、訪問看護を行いたい。利根保険医療圏全体での医療の推進を基軸に、医療機能を分化し連携をはかっていきたい」とのことです。
移転の時期、場所は
移転の候補地は加須駅南口の、徒歩10分位のところで、移転時期については、建設費の高騰からオリンピックの年2020年以降で、団塊の世代が後期高齢者世代となる2025年前には建設したい。
済生会栗橋病院が作成する計画書の内容は
期限は決まっていない、できるだけ早く作りたい。幹部のドクターに指示した。
久喜市全員協議会で 議員からの確認事項で
田中市長は、「(移転を)了解したという立場ではない。久喜市の地域医療守る立場で、今後取り組んでいく」と表明しました。
久喜市がこれまで済生会栗橋病院に支援した内容は
久喜市が当初の誘致したのは旧栗橋町で、済生会栗橋病院に対し、土地の提供など約7億円の補助金を支援、その後現在の病院の用地賃借料に毎年700万円の他、ボートピア栗橋から(毎年売上の1%、約1億円)市への納付金の中から、救急救命センター建設の補助金や医療機器購入の補助金として2010年(平成22年)から2014年(平成26年)まで毎年5000万円、2015年には1000万円を支出しています。
これらを合計してみると、賃借料(約1.9億円と計算)など含め11億5000万円ぐらいと見込まれます。
今後どのような対応が
全員協議会の後、議長と各会派の代表で話し合いがあり、議会としても「現地存続を求め決議することが必要では」と話し合われています。
地元栗橋地区では、「存置」求めて要望活動を
地元栗橋地区では、4月17日、栗橋地区選出議員5名、(山田達雄、柿沼繁男、並木隆一、矢崎康、石田利春)と地元46の行政区の内43の区長さんが集まり、今後、久喜市や久喜市議会、そして栗橋済生会病院へ、更に、埼玉県にも地元の声を届け「存置」を求め要望していくことを確認しました。
日本共産党久喜市議団は
済生会栗橋病院は、平成元年に開業以来、地域医療の中核病院として、高度医療を担い久喜市民の命を守ってきた医療機関です。日本共産党久喜市議団としても、久喜地域の医療を守る立場で久喜市や議会に働きかけ、市民の皆さんと力を合わせていきます。
石田としはる 記
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