<<前のページ|704|703|702|701|700|699|727|726|698|697|696|次のページ>>
理科大跡地の活用・開発は市民合意で
理科大の有効利用を・ 階段教室
4月27日、東京理科大久喜キャンパスを議会で見学した。緑に囲まれた、たいへん恵まれた学習環境だという第一印象である。平成になってから建築された、鉄筋コンクリート(耐震済み)の建物群がすべて久喜市に無償譲渡された。(移転登記などは夏ごろか?)
「活用方法」については、市民から多数の案が出されている。「教育」「福祉」の分野での提案が多い。大学の跡地ということもあり、学習・研究に特化した施設なので、教育分野での活用は自然な流れだし、「居抜き」の施設がそのまま転用できることは利点であると思う。
理科大・電算室
活用方法、用途については、市長の直轄部署である「総合調整幹」が中心的に「調整」をすることになり、夏ごろには絞り込みが図られる予定である。「市民中心の利活用」が図られることが大前提になる。
共産党市議団としては、他自治体の視察研修をふまえて、リサイクル事業の場としての提案をしている。内容は、家具など、これまで焼却していたものを手直しして格安・無料で市民に提供する事業である。修繕などの場所、展示する場所など、全体のごく一部の使用でも、十分な広さがとれるので有効と考えている。
課題は、大きく言えば、ひとつは、施設全体の維持管理費の点である。現在、理科大は24時間体制で警備員を置いている。そのほかには「水光熱費」「補修・修繕費用」などのランニングコストが小さくない。あとあと市の財政を圧迫しかねない膨大な施設である。
もうひとつは、跡地の約4割の部分が久喜市に譲渡される一方、残りの6割は、今後、工業・商業などの施設にされる恐れがあり、そうなれば、地域の環境は一変してしまうことである。周辺住民の多くは心配し、反対している。わたしたちも同じである。
このことに関しては、市としての情報の提供がまだまだ少ないし、市民の間でもっと議論をすることが必要である。4割部分の活用がうまくいけばそれでよし、とは決してならない。 杉野 記
緑地もある理科大跡地
テーマ:杉野 おさむ かけあし日記/ コメント(0)/
この記事にコメントする