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済生会栗橋病院あり方検討委員会 最終回の結果を報告 3月23日
2017年3月23日 昨年8月に立ち上がつた済生会栗橋病院あり方検討委員会は最後の会議が開催されました。第7回目となります。傍聴に多くの方が詰めかけましたが、人数制限から11人のみの傍聴となりました。 傍聴した結果を記憶をたどりながら報告します。
済生会栗橋病院あり方検討委員会
「とりまとめ案」まとまらず、内容については済生会埼玉県支部へ
昨年4月、済生会栗橋病院の一部機能を加須市へ移転するとの「覚書」を交わされ市民から反対の声が上がる中、関係団体、市民の理解を得る為に設置された「済生会栗橋病院あり方検討委員会」は、3月23日に最終会の会議が開かれました。施設整備のあり方については審議され、済生会病院、久喜市、加須市、県などから、それぞれの意思表明がありましたが、3者の思いを一つにまとめることはできませんでした。
「覚書」は破棄せず、横に置いたままの審議では、想定された結論とも言えます。
今後移転問題はどのようになるのか
「取りまとめ案」は済生会栗橋病院が示した案に対し、それぞれの意向と、賛否両論あったことを付け加えて、済生会埼玉県支部に提出することになりました。今後は、5月8日開催される「埼玉県済生会理事会」に議案としてどのような形で提出されるか注目されます。
済生会栗橋病院は市民の声を聞く責任と移転に至った説明責任がある
栗橋町が誘致し、町民とともに地域医療連携を築き運営して来た済生会栗橋病院です。五霞町や東武日光線の近隣の自治体の市民の命と健康を守る砦として運営されて来ました。お金では測れない「信頼」が築かれていたと思います。地元栗橋市民は納得できていません。済生会栗橋病院は理事会で決定する前に、市民の声を聞く責任と説明責任があると思います。
あり方検討委員会 各委員の表明
済生会栗橋病院の表明
①栗橋病院の施設整備は、地域医療を見据え総合的な施設整備を行う。
②加須市に200床の急性期病院を建設し、栗橋病院は地域包括ケアシステムの一翼を担い、本館・東館の整備を進める
③施設整備のために、久喜市及び加須市に財政支援を要請する。
その理由として、本館の老朽化が進む中、2025年を見据えた医療機能の維持・強化を図るため、総合的な施設整備を実施することで、医療体制が強化される。加須市は既に財政支援と土地確保を示していることから整備が容易である。
久喜市の表明
・病院の核となる、急性期病棟を移転させることには同意できない。
・施設整備を現在地で進めるのであれば、それに見合った支援をする。
・久喜市民も議会も反対の意思を明らかにしている。
・高度急性期、地域救命センターの早期開設を進めてほしい、そのための財政支援もしている。
・地域包括ケアが今後重視されることは理解できる。
・決定前に地元市民の意向を聞くべき。
久喜市医師会の意見
・分院することは経営的にもデメリットと考える。
・五霞町などの患者さんを置いてきぼりにすることになる。
加須市の表明
加須市での急性期病棟建設を希望する。30億円の財政支援と土地も確保し議会の承認も得ている。
県の表明
地域医療の確保が重要。1つの病院を分院することでいいのか、済生会病院の経営判断が求められる。施設の老朽化が進む中、タイミング的にはいま考える時。
石田としはる 記
テーマ:議会の動き・久喜市のホットニュース/ コメント(0)/
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