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液状化対策工事完成 花火は上がらなかったが新たな出発点に
スイッチを入れると同時に地下水の排水が始まりました。思っていた以上に水量が多いと感じました。設定した水量を排水すると自動的に止まるようになっているとのことです。地下3mまで地下水位を下げて行きます。
11月25日、液状化が激しかった南栗橋スポーツ広場のすぐとなり、南栗橋近隣公園で、液状化対策工事完成記念式典が行われました。
平成23年3月11日、南栗橋地域で液状化発生。月日が過ぎるのは早いもので、6年と8ヶ月が過ぎ、ようやくここまで来たとの感じです。多くの方の努力があったことも忘れてはならないと思います。
今回の対策は「地下水位低下工法」によるものです。家屋が液状化した地盤の上に立ち並ぶ中での対策のあり方として、液状化対策検討委員会が、実証実験も踏まえながら決定したものと理解しています。
実際の工事には地元の事業者さんが分担して担い、着工後は、想定外の地盤構造があったり困難があったものの、この9月に総ての工区、7工区に、地下水を組み上げるポンプが設置されたことを持って「完成」となりました。お疲れ様でした。
また、液状化発生後においては、被災された市民の皆さんの声を丁寧に受け止め対応されて来た多くの職員の皆さんの苦労がありました。私としては、被災者の皆さんや苦労された職員の皆さんとともに、今日の式典がもたれればよかったなーとの思いもあります。
今後はモニタリング調査の推移を見ながら「水抜き」を進めて行くことになります。地下水位を組み上げることから「地盤沈下」が起きるリスクがあります。
今日の来賓挨拶で、液状化対策委員会の会長を務めていただいた東京大学名誉教授の坂本功様は、「工事は完成したが、今日が新たな出発点になる」と話されました。印象に残りました。地盤沈下のリスクをしっかりと認識されている挨拶であったと受け止めさせていただきました。
私も、議会においては、度々液状化に関する質問をさせていただいていますが、被災された皆さんの気持ちに少しでもよりそい、行政に届けられたらとの思いで取り組んでいます。
今日を新たな出発点として、被災された皆さんに引き続きよりそい、できることを精一杯取り組んでいきたいと思っています。
記 石田としはる
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