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政権与党の油断
被災地そっちのけ 「あさはか自民亭」
こ の写真はもう各所に出回ったので多くの国民の知るところとなった。報道が早かったのは、しんぶん赤旗と、西日本新聞と聞く。これは、片山さつき氏のツイッターのもので、他に副官房長も写真を何枚も公開している。よほど楽しかったようである。
この「自民亭」が開かれたのは5日。すでに西日本の豪雨被害が広がりはじめ、住民の避難も大規模になり始めているときであった。「そんな時になぜ宴会を開けるのか、その神経を疑う」という国民の怒りが沸騰してきたのである。国土、国民を守るための「危機管理」というのは今の自民党にとって大した問題ではないのだろうと思ってしまう。結局、一斉に批判の嵐が巻き起こった。それでツイッターの写真は6日以降、ほとんど被災地のものになった。開催場所は「赤坂」だが私は「あさはか」とした。
現在、延長している国会でも、最優先課題は被災地支援であるはずだが、カジノ法案採決に血道を上げている。被災地支援策が決して十分ではないことは、毎日の報道でもすぐわかる。「水がない」「下着の替えがほしい」「避難所でのプライバシーが守られていない」等々。阪神・淡路、東日本、大きな災害がつづく日本であるが、あの貴重な教訓はどこへいったのか。
また、全国の「がけ崩れ」の危険性がある箇所が2200か所ある、と聞いたのは30年ほど前になる。一体、国、国土交通省は何をやってきたのか。天災は防ぐことはできないが「減災」はできる。
私としては、米軍に毎年出してきている7200億円、政党助成金330億円を1年だけでも中断すれば、被災地の希望を相当実現できると思っている。それぐらいは被災地支援、復興のためにアメリカも、共産党以外の政党も、協力してくれるのではなかろうか。
もう一つ、いいたいことがある。自民亭の開かれた翌日は、オウムの元幹部7人が処刑された6日であった。宴会で興じていた中に法務大臣がいた。翌日に死刑執行することは先刻ご承知であったと思われる。 詳細は、次回に譲ることにするが、麻原以下の死刑で、真実が闇に葬られてはかなわない。神奈川県警は「坂本弁護士一家殺人事件」はオウムの仕業の可能性が極めて濃厚である」と指摘されていたにも拘わらず、長年にわたって、捜査しようとしなかった。
この時、いち早く捜査してオウムを一網打尽にしていれば、松本サリン事件も、新宿・霞が関サリン事件も起こせなかったはずである。「知る人ぞ知る」であった。
当時、坂本さんの仲間の弁護士たちは、山梨、上九一色村にあるオウムのサティアンまでいって「坂本をかえせ」と行動していた。その抗議の人々にオウムはサティアンの上から水を浴びせかけた。
では「なぜ、神奈川県警は、下手人がオウムと分かりながら捜査しなかったのか」それは次回に書きたいと思う。きょうはここで。
杉野 記
テーマ:杉野 おさむ かけあし日記/ コメント(0)/
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