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裁かれるべき者が・・

化血研の全景
 明けましておめでとうございます!新年早々にブログをご覧いただき、ありがとうございます。
年末まで多忙な日々が続き、投稿できずにいましたが、どうしても伝えたいことがあります。それは、「化血研」。正式には「化学及び血清療法研究所」のことである。熊本市にあり、日本国内のワクチンなど血清の3割ほどを『生産」している「企業」でもある。

 その化血研が国、厚労省の示す製法に沿わない方法で血清を造っていた、ということが明るみに出た。理事長などが責任をとって辞職したというが、これはどう考えてもいわゆる「会社ぐるみ」であり、極めて悪質である。私としては、営業停止を含め、厳罰を望むところだが、どうもそうはいかないようである。というのもこれから流行するインフルエンザワクチンの3割前後を、この化血研が供給することになっているので、生産ラインを止めるわけにはいかない、というのが厚労省、検察の基本になっているからである。 
 今回、私がみなさんに知っていただきたいことは、そのことではなく、別にある。それは、化血研と、あの「731部隊」との系譜である。731部隊といえば、かなりの方々がご存知だと思うが、石井四郎中将を中心とした、関東軍の防疫「研究」を担い、細菌を使った民族殲滅法の研究をしていた、当時でも国際法違反の部隊である。
 731部隊の研究者は、多くの者が武田製薬の人間であるが、石井とともに中心的メンバーであった幹部に「内藤良一大佐」という人物がいて、戦後、石井隊長らとともに研究資料の一切をGHℚに提供したので、戦犯容疑は免責されていて、数えきれないほどの「生体実験」の罪はなんら問われることはなかった。 その内藤らが作ったのが「化血研」なのである。
 ちなみに、内藤が得意としていたのは、細菌・血漿を「凍結真空乾燥」するやりかた、いまでいうとフリーズドドライ製法だろうか、これをアメリカに伝授し、途方もない利益を手にしている。アメリカは、.この技術を、のちに朝鮮戦争での細菌戦に使ったとされている。近くはベトナム戦争での「枯葉剤」爆弾である。

 731部隊の出身者の多くは、製薬会社や、大学教授の職についているが、化血研のほかには、ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)も彼らがつくったとされている。戦争中は人体実験を繰り返し、何の反省もなく、戦後は薬害エイズを引き起こす。

 私が書きたかったのは、「裁かれるべき者」が裁かれずに、権力者にさえなっている日本の現実のことである。あの3・11での福島原発爆発事故に反省するどころか、電力会社と安倍政権は原発の再稼働を強引に進めんとしている。この両者は、もちろん「裁かれるべき者」である。

 私たちには議会選挙において「1票を投じる」ことで裁くことができる権利がある。原発をすすめ、戦争法を強行した「命よりもカネを優先させる議員さん」を少数派にしなければ日本に未来はない。 
 正月から重い話になってしまい、申し訳ありませんでした。反省。次回は明るい話題に努めます。   杉野 記

 

2016.01.01 00:21:32

テーマ:杉野 おさむ かけあし日記/ コメント(0)/

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