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大した学者に出会った幸せ

歩く「憲法」
      木村草太氏
 
先日、障害者団体主催で、新進気鋭の憲法学者である木村草太氏の講演を聞くことができた。

司会から「テレビやラジオなどで活躍され、おなじみの・・」と紹介されたことに、氏はまず噛みついた。
「テレビで有名だから私を呼んだのであれば、それは失礼な話だ」と。つづけて「憲法の話を鋭くわかりやすく話せる、優れた学者である・・と紹介するならわかるが・・」と。
 まことにもっともな弁である。しかも、主催者側が、気を回したのか、自民党の「改憲草案」が氏の講義要点とともに印刷され、配布されていたことに対しても、「べつに頼んでいないのに改憲草案が配られている。こんなものは、捨て置くべきもので、わざわざ印刷して配布するものではない。」と切り捨てた。  なるほど、この人は骨太で、決して妥協しない、正真正銘の憲法学者だと感じ入った次第である。

 「憲法は、国家の失敗を防ぐための法律である。」「今の社会に『息苦しさ』が蔓延しているとすれば、それは国家が何らかの失敗をしているということである。」「その解決は、憲法を学ぶことだ。必ず答えは憲法の中にある。」と語った。

 沖縄・辺野古への基地建設についても、「外国軍基地を、日本のひとつの内閣の判断で、決めてしまってよいのか?」「それは、地元自治体にとって、自治権を制約することになってしまう。これは、地方自治を定めた憲法に反することだ」と切った。
 そのほか、基本的人権についても熱弁を振るった。  あっという間の1時間が過ぎた。

 講演後に、先生の本に、私はサインをしていただいた。 これはもう、完全な「ミーハー」である。とにかく、木村氏の言うように、国民が抱いている「閉そく感」「苦しみ」の根源を探り、解決方法を見つけるために、もっともっと憲法を学ぼうと、改めて決意した1日だった。
                杉野 記

2017.01.17 17:39:59

テーマ:杉野 おさむ かけあし日記/ コメント(0)/

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